素材を活かした調理方法の提案 PART1

  • 草木堆肥により土を育てるむかしながらの農法のことを自然栽培(本来の有機農業)と呼ぶ。
  • この農法によって育てられた野菜等は味香り・食感・旨味が際立っており、エグミや苦みが無く、野菜の本来の素朴な美味しさがある。
  • 加熱時間は短く、調味料は必要最低限でよく、野菜の素材感を楽しむ調理方法が適しており、調理時間は短縮され簡単な調理で美味しく食べられる。


(美味しい野菜は栄養価が高い)― 糖分とビタミン・ミネラル分が豊富

美味しい野菜はミネラル分が豊富な土壌にて低窒素栽培でゆっくりと育てられているため、筋が無く歯切れが良いのです。
土壌の栄養価をたっぷりと吸収し糖分とビタミン類が豊かです。
味香りが豊かなそれら自然栽培野菜本来の味覚を活かす調理をしてください。
さっと水洗いし、根菜などは皮ごと食してください。皮と実の間に一番栄養価が蓄えられております。
さらに、大根・蕪・人参などの葉っぱにはビタミン類が豊富にあり、葉野菜として食べてください。

※葉っぱの調理例

○大根葉(ビタミンCが豊富)
大根・蕪の葉を塩漬けにし、重しを置いて2~3日間ほど漬け込みます。
良く水洗いし、塩分を落とし、絞ってから細かく刻んで熱々ご飯に切り込みますと菜っ葉飯になる。
熱を加えていませんからビタミンは損ないません。チリメンと混ぜたり、炒飯にしたり様々なバリエーションも楽しめます。

○人参葉
葉っぱの軸だけ包丁で外し、天ぷらや海老・じゃがいも・南瓜・玉葱などと混ぜて掻き揚げにする。
香味野菜は油で揚げると旨味に変わります。ハーブ類も叉同じです。


調理する前に「和風では湯通し」「中華では油通し」「洋風では蒸す」と言う方法が良く使われています。
これは調理時間を短縮し美味しい野菜の食感を損なわないように、かつ、栄養価が逃げてしまわないように工夫されてきたからです。
(野菜の細胞壁を壊し、栄養価の吸収率を上げる)

※調理に入る前に一手間; 油通しOR蒸すORレンチン

蒸す際には、野菜をオリーブ油に浸けて蒸し器に掛けると油膜によってコーティングされ、栄養価を逃がしません。
湯がく場合もさっと湯通しし、火の通りを早くします。
それも面倒な場合は、レンジで1~2分間ほどチンすると良いでしょう。
ちなみに、生野菜より温野菜の方が栄養価の吸収率は格段に上がります。
生野菜は油を絡ませることによって栄養価の吸収率を上げます。

(切り方で味が変わる)

縦切りは繊維を残し、食感を楽しむ。横切り(輪切り)は柔く感じ、食感・味とも変わる。

 (調理方法の分類)

調理方法は、「焼く」「蒸す」「煮る」「炒める」があります。